★ 1) Breaking Into a tight line

1) Breaking Into a tight line+Counter balance Rescue

要救助者がぶら下がった(テンションのかかった)ロープに割り込み、そのぶら下がっているロープでホーリングする方法を数種類紹介します。ロープの中間や端末でもできる方法で、1:1のカウンターバランスで行う方法を組み合わせてSpanish Pendulum(スパニッシュペンデュラム)とも言います。必要最小限の装備でしかもたった一人で要救助者を引き上げる事ができます。プーリーやカラビナを通して反対側に荷重を掛ける事をカウンターバランスと言います。ここではオーソドックスに1:1で荷重をかけます。

今回は「アッセンション+プーリーのパターン」で紹介します。

多くのパターンがありますので、次回以降すこしずつ紹介します。

1)「アッセンション+プーリーのパターン」

2)「アッセンション+ミニトラクション」

3)「アッセンション+ロールクリップ」

4)「プルージック+カラビナ」→「ミニマリストレスキュー」(必要最小限の装備で行うレスキュー)

※ プルージック+カラビナでも可能ですが、ロスと抵抗が大きく大変ですが、究極の状況でのレスキューとして知っておく必要があると思います。

※レスキュアーは別のメインロープにいることとします。双方ともバックアップも使用しているとします。まずは、基本的な装備のみでやってみましょう。下部のウェイトは要救助者とします。12個のアッセンションをセットします。少しでも抵抗を軽減するためプーリーもセットします。こんな感じです。引き上げ用のプーリーもセットします。最初は、フットループで踏み込みながら要救のロープも引き上げます。ピックオフレスキューと同じ感覚です。要救側のロープも少し引き上げないと上がって来ません。

ここまで来ると、カウズテールで自己確保してからプーリーとプーリーの間にクロールでぶら下がり、1:1のカウンターウェイトで要救を引き上げます。ロープグラブ(アッセンション・ベーシック・レスキューセンダー)等でアンカーを作り救助者のカウズテールのセットが重要です。自分の安全確保をわすれてレスキューを行うのは、本末転倒です。カウズテールがあれば自分が下がりすぎる事はありません。自分の全体重をかけているので、なれると簡単に要救を引き上げる事ができます。

画像だけだとイメージしにくいので、後日動画でもお見せします。