お客様に対して、国際標準の高い技術レベルをアピールする事ができます。

現状の日本国内法では、安衛則539条の2項~9項で規定されている「ロープ高所作業」特別教育を修了すれば、ロープによる高所作業が可能です。メインロープ+ライフライン つまり、2本のロープによる作業が義務付けられています。

しかし、たった1日の講習で本当に安全な技術が身に着くのでしょうか?

技術者のレベルや装備の安全性を公平に判断する基準が存在しないため、ロープアクセス技術を使用した仕事を安心して発注できるかどうかの判断がつきにくいというのが事実です。IRATAでは厳格な技術・知識レベルの管理を行っているため第3者から作業者の技術レベルが判断できます。

IRATAでは、取得技術のレベルだけでなく、作業時間の記載や装備の使用年数の記録を義務付けているため、技術レベル・経験レベル・装備の使用記録等が明白です。

① [Level 1] 基本技術者
② [Level 2] 熟練技術者 (Level 1取得後 1年以上と1000時間以上の実務経験者)
③ [Level 3] 監督技術者 (Level 2取得後 1年以上と1000時間以上の実務経験者)

技術レベルを3段階に分け、3年ごとの更新トレーニング制度を設けることにより、ロープアクセス技術の標準化と技術レベルの維持に努めています。また、資格認定の公平性を高めるため、技術トレーナーと技術認定試験官は完全に独立している等、厳格に運用されています。

これこそがIRATA資格が事実上の「世界標準」になっている秘密と言えるでしょう。

irata資格は技術者の資質向上に寄与するだけでなく、発注側の心理的不安を大幅に軽減し、ロープアクセス業界への信頼を得る根拠となるという大きな意味があるのです。