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少人数レスキュー
最新の少人数レスキュー技術を実践しています。
これこそたった一人のハイパーレスキュー!!

1人又は2人チームのみで100mの高層
ビルからのレスキュー活動でさえ可能です。

第一にレスキュアー(救助者)の安全確保
第二に要救助者のバックアップシステムが
基本です。大きな力は必要ありません。
必要最小限の装備を効率的に使いこなす事で、
今までに無い迅速なレスキュー活動が可能です。
状況確認
要救助者が、動ける状況なら、多くの装備は不要です。

高さに応じたロープと基本レスキューセットをバッグに詰めて屋上又は階上へ到達する事ができれば、即レスキュー活動を開始する事ができます。

高さ50m以内のビルなら、ロープを含めた基本レスキューセットは充分1名の隊員がバッグに背負って行ける程度のものです。
レスキュー隊員の装備
レスキュー隊員が屋上又は、要救助者の上方から救助に向かう事が可能な場合を想定して訓練しています。タワー・鉄塔でもほぼ同様の手法になります。

1)レスキューハーネス(オレンジ色のもの)
2)要救助者用ヘルメット(赤)
3)基本器材(ディセンダー・バックアップ等)
4)メインロープ・バックアップロープ
これだけで1名の隊員のみでも安全なレスキュー活動が可能です。

アンカー
最も大切なことは、確実なアンカー(吊り元)を設置する事です。

通常、ビルの屋上には清掃用「丸環」が設置してありますが、位置的に使用できない場合も多いので、あらゆるケースでのアンカーの設置に習熟しておく必要があります。


ロープガードやコーナープロテクターも絶対に必要です。


メインロープとバックアップロープの設置は基本中の基本です。
隊員が2名いる場合は、もう一名が別途バックアップ(ビレイ)役を務めます。
降下開始
ビルの端から壁面への乗り換えには、「アブミ」を使用します。


コーナーガード・バックアップシステムの設置等、基本に忠実に動く事が大切です。セルフレスキュー・ファーストです!!

壁面に乗り換えてから一度、完全なワークポジション体制を取り、全ての装備の点検を行います。
レスキューセットの設置
レスキュアーの動作が制限されないように、レスキューセットをバックアップ側ロープに設置します。
お互いのメインロープがバックアップとなります。

次に、バックアップロープの端末を手繰り寄せて、要救助者のメインロープとして使用します。
ビル内部へ
慎重に要救助者に近づきます。
必ず「声がけ」を行いながら、要救助者の心理的状況を確認します。

落ち着いた対応が出来そうなら、レスキュー方法を説明しハーネスの装着に移ります。







まず、レスキューハーネスの肩ひもを要救助者の肩に掛け下の三角の頂点を又の間から前方に回します。

レスキューハーネス装着
サイズ調整ができるので、子供からかなり大きな大人まで、ぴったり装着可能です。
窓からビル壁面へ
システムを少し引き上げるようにして、要救助者を窓枠まで誘導します。まだまだ恐怖感を持っているので、できるだけ対面姿勢で、声がけしながら迅速に行います。

要救助者のバックアップシステムも必ず装着します。


屋上にもう一名の隊員がいる場合は、全く別のバックアップロープを使用し、要救助者のバックアップ(ビレイ)作業を行います。
降下開始
この方法では、要救助者のみが降下する事になります。
多くの要救助者を順次降ろす場合に有効です。

レスキュアーは上部の位置ででディセンダー(下降用装置)の操作をして、要救助者を下まで下ろします。


状況により、レスキュアーと要救助者同時に、緊急降下する必要がある場合は、自分のハーネスに要救助者をフックして同時に降下します。

原則的な基本スタイルの訓練が確実に行えるようになってこそ、急変する状況に即座に対応できる柔軟性も生まれてきます。

少数精鋭レスキュー
都市型レスキューにおいては、土砂崩れ等の自然災害現場に見られるような多くの隊員での人海戦術より、少数精鋭部隊での機動力あるレスキューの方が効果を上げやすい局面が多くあります。

11〜12mm程度のスタティックロープなら、充分な強度と軽くて扱いやすい利点があるので、「吊り下げ救助」の場合、100〜200mの高所からのレスキューも可能です。


倍力システムによる引き上げ
倍力システムを組む事ができれば、たった1名の隊員でも、100kg程度の引き上げも可能です。

「3倍力システム」×「4倍ピクリグシステム」なら、楽々12倍力システムの出来上がりです。

通常、5倍から6倍のシステムで1人で大人一人を引き上げる事が可能になります。


1)赤は、バックアップ用
2)白がメインロープ3倍力
3)黒がピグリグ(4倍力)


たったこれだけで、連続して12倍力で引き上げが可能です。
実際に訓練でも行いますが、100kg程度なら1名の隊員で充分引き上げ可能な事が体験できます。